こんにちは🙋舩坂酒造店の信田です。
よく、父親から「原酒の日本酒はうまい」と言われて、旅行先で「原酒」の日本酒をお土産に買ったことがありました。当時の信田は「なぜ、原酒が美味しいのか?」を分からずに話を鵜呑みにして購入していました。
「なぜ原酒が美味しいのか??」がはっきりしません。
なので本日は「なぜ原酒が美味しいのか??」をズバッとお答えします!!
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蔵元直伝 旨味ぎっしり「原酒」とは??おすすめ原酒5選 大公開中!
◆そもそも【原酒】とは
【原酒】(げんしゅ)
上槽(製成)後、水を加えてアルコール分などを調整しない清酒をいいます。
なお、仕込みごとに若干異なるアルコール分を調整するため、
アルコール分1%未満の範囲内で加水調整することは、差し支えないことになっています。引用:国税庁より
・・・。なかなか、難しい説明になってしまうので、日本酒がどうやってできているかを画像を見ながらご説明しますね!
↑①タンク内の日本酒(醪=もろみ)が最良の状態か判断します。
↑ちなみにタンク内発酵中の一コマ。かわいいブクブクがいっぱいでしょ!この時は酵母が活発に活動をしているので、「アルコール」と「二酸化炭素」が発生しております。
(このタンク内は常に「二酸化炭素」で充満しているので決して顔を近づけてはいけません!!!なぜなら、息が出来なくなるからです!!!!!)
この状態を何十日か続けておくと、だんだんお酒のアルコール濃度が高くなってゆきます!それは酵母が活発に活動してアルコールを生産してくれているからです(酵母は”微生物”なので、生きるためにお食事をするイメージです。その結果、アルコールと二酸化炭素を排出してるんです🙋)
↑②タンク内の日本酒(醪=もろみ)を濾す(こす)為に酒袋にいれます。
↑③タンクにキレイに並べいれて上から圧力をかけます
↑④圧力を上からかけることにより、タンクの吞み口(お酒がタンクから出るところ)から出てきます。この状態が原酒です!
つまり原酒とは「搾ったままの日本酒」と、いうことですね!
◆なぜ原酒は美味しいのか?
原酒とは上記の通り「搾ったままの日本酒」です。
大抵の原酒と呼ばれる日本酒のアルコール度数は17~20度前後となります。
「上撰」「佳撰」などと呼ばれている日本酒や、燗酒に適していると表記されている日本酒はアルコール度数が15度前後の日本酒が多く存在するようです。原酒のお酒では燗酒には向かないことが理由の一つでもあります。
また、原酒に水を加えることによりアルコール度数が下がり飲みやすく、飲み続けやすいように上撰や佳撰を作っております。その分、旨味が分散してしまいますね。
つまり、アルコール濃度を調節する為に「水」を加えてないことが原酒の美味しさの理由となります。濃厚でまろやかな味わいを堪能できるということです。
◆原酒の商品紹介
ここでは、舩坂酒造店が扱っている≪原酒≫にスポットを当ててご紹介します!
どうぞ、原酒の深みにはまってください(^^)/
・どろどろにごり原酒
特定名称酒:本醸造
価格帯:2,840円~360円程度
容量:1800ml .720ml.300ml.180ml(コップ酒)
アルコール度数:18度
どろどろにごり原酒
甘口なのに甘くない、にごり原酒です。
舩坂酒造店が得意とする「にごり酒」です。世の中のにごり酒は甘口で口当たりがよいようですが、舩坂酒造店は違います。【甘いけれども、甘くない。人生のようなにごり酒】と、なっております。
冷やせば冷やすほど≪どろどろ感≫が強まり、程よい甘辛度合いで飲めます。常温にもってゆくと、≪どろどろ感≫が≪シャバシャバ感≫に変わり、粘度が軽くなる一方、米の旨味は感じられるのに、甘みをあまり感じられない・・・。
飲用温度帯で非常に変わる一本です。
チキンをガーリックやショウガで炒めた料理や、関西のソウルフード「しょうが天」など、
比較的味付けの濃い料理に相性が良いです。
・杜氏の宴
特定名称酒:本醸造
価格帯:2,140円
容量:720ml
アルコール度数:18度
蔵元限定販売のお酒!辛口原酒です。
やわらかく控え目な香りで、口の中ではグッと旨味が広がる濃い目のお酒です。喉越しはスッとキレ良く流れ、原酒とは思えないほど飲みやすいです。平成25年に平岡杜氏が「卓越した技能賞」を岐阜県より頂いたことを記念して醸造。
カルビやホルモン等、脂身の濃い肉料理と合わせるのがオススメです。これだと、氷を入れて「ロック」として飲んでもオッケー!super lightなテイストに早変わり👨
※2021年11月現在、化粧箱資材切り替えにつき、茶色無地の箱に変更となりました。
・原酒深山菊
特定名称酒:普通酒
価格帯:2,630円~330円
容量:1800ml.720ml.180ml(コップ)
アルコール度数:19度
舩坂酒造店の基本!甘辛中庸の食中酒に最適原酒です。
米由来の少し甘い香りがあり、アルコール度数が19度ちかくと高めながら、さらりとまろやかな口当たりです。米の甘みがグッと喉に広がり、飲みごたえのある濃い目のお酒です。
原酒でありながらキツイ感じが少なく、やわらかな余韻を感じます。ロックで飲むとさらにやわらなかな味わいで楽しめます。飲みごたえのある濃いお酒ですので、焼味噌やサバの味噌煮など、濃い味付けのものと合わせるのがオススメです。
・しぼりたて熟成無濾過原酒
特定名称酒:普通酒
価格帯:1,890円
容量:720ml
アルコール度数:19度
冬の生酒を一回火入れして熟成させた原酒です。
冬に醸造した「しぼりたて生酒深山菊無濾過生原酒」を一度火入れしました。その後放置(熟成)をしたら、あら不思議。普通酒なのにメロンのようなフルーティー感を感じられる、美味しいお酒に出来上がりました!炭酸で割って飲むと清涼感溢れる≪日本酒のハイボール≫のような感じで楽しめちゃいます。
夏限定販売となります。
・大吟醸四ッ星 天
特定名称酒:大吟醸
価格帯:8,150円
容量:720ml
アルコール度数:18度
極少量製造で香り・旨味が別格。四ッ星の原酒です。
四ッ星の更なる高みを表し、その名を「天」(あま)と命名。四ッ星の中でも一番おいしいと言われる【中取り】を無濾過の原酒にて限定瓶詰めした、極めて少ない本数の一品。
(中取りとは、日本酒を搾るときの順序工程の一つで、極めて香りや味のバランスが非常に良いとされているところの名称です。)
一般流通販売はしておらず(特約店を除く)舩坂酒造店が試飲販売会等で実際の販売所に滞在しているときにしか販売しない一品。通常では存在を知るお客様は極々少数の逸品です。
四ッ星天は原酒な為に四ッ星より濃厚なテイストとなっております。常温でも美味しく飲んでいただけますが、冷やしてからのワイングラスで飲んでいただけると、原酒の旨味を感じられながら軽快に引用できます。お食事のメインディッシュに合わせて肉や魚にも柔軟に対応できる酒質となっております。
以上、ながーくなりましたが、あくまでも一つの参考知識にしていただければと思います☺
↓↓↓こちらも一緒にご覧くださいね!
「蔵元直伝!「ワイングラスで日本酒」が美味しいワケ&オススメ銘柄5選」
夏の暑い季節に是非、ワイングラスで日本酒を楽しむのも涼やかですよ。
以上、是非参考にしてみてください!
それでは、今夜も地酒で乾杯!!
そしゃそやぞ☺
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